I’mK(Ineffable Music Key)は、言葉では表現しきれない音と体験をかたちにするために生まれたギターブランドです。
私たちは、長年変わることのなかったギターの構造や素材、そして常識に対して問いを投げかけます。
「本当にこの形である必要があるのか」「もっと自由な発想はできないのか」――その問いから、I’mKのものづくりは始まります。
ボディには山形県産材をはじめとした国産木材を使用し、木で再現できるパーツは可能な限り木で構成する。
それは単なる素材選びではなく、木という自然素材が持つ響きや個性を最大限に引き出すための思想です。
さらに、独自の設計思想により、ヘッドレスギターのチューニング機構を背面へ配置。
従来の構造にとらわれない設計は、演奏性とデザインの両面において新たな可能性を提示します。
加えて、8弦モデル、ファンフレット、カーブドフレットなど、多様なアプローチで「弾く体験」そのものを再定義しています。
I’mKのギターは、ウッド・マイスターの高度な木工技術と、3D CAD/CAMおよび同時5軸制御NC加工によって生み出されています。
伝統的な手仕事と先進技術の融合により、これまでにない精度と造形を実現しています。
私たちが目指すのは、単なる楽器の製造ではありません。
楽器業界、音楽シーン、そしてギターの固定観念そのものを変えていくこと。
I’mKは、音と構造の可能性を拡張し続けます。
チーフルシアー 挨拶
私はこれまで木工業に携わる中で、木という素材と向き合い、その魅力や可能性を学んできました。
入社当時は、ギターを作りたいという思いはありませんでしたが、仕事をしていく中で、ギターのボディ製作のご依頼があり、そこからギター製作への興味を持ち始めました。
入社後10年が経ち、ギター製作に挑戦してみようと思い、仕事の空き時間などを利用して独学でギター製作を始めました。
ギター製作についての知識が全くない中での製作はとても苦労しましたが、完成した時は大きな達成感を感じました。
それからSNSなどで日本だけでなく、世界中のギターを見ていると、独自のデザインや構造を持ったギターがたくさんあることを知り、自分もユニークなギターを作りたいと強く思うようになりました。
I’mKのギターは木製パーツを多用しています。これは木工業としてのこだわりです。本来は金属であることが多いブリッジや、ピックアップカバー、ノブ、自社で設計したヘッドレスチューニング機構の筐体も木製にしたりと、木材としての可能性を広げたいという思いで日々アイディアを考えています。
世の中には素晴らしいギターがたくさんありますが、その中でひとりでも多くの方に興味を持ってもらえるようなユニークなギターをこれから生み出していきたいと思います。
I’mK チーフルシアー 結城慶亮
I’mKのこだわり 3D木工
I’mKが採用する「3D木工」は、従来の木工技術の延長ではなく、木の可能性そのものを拡張するためのアプローチです。
3D CAD/CAMによる精密設計と、同時5軸制御NCルーターによる立体加工。
この組み合わせにより、これまで木材では困難とされてきた複雑な曲面や精密な構造を、高い再現性で実現しています。
従来のギター製造においては、加工方法の制約がそのまま形状の制約となっていました。
しかし3D木工では、その制約から解放され、設計そのものを自由に再定義することが可能になります。
I’mKではこの技術を単なる効率化のためではなく、「音」と「演奏性」を高めるために活用しています。
例えば、身体へのフィット感を高める有機的なボディラインや、演奏時の負担を軽減する構造設計など、機能と造形を両立させた設計が可能になります。
また、木という素材は個体差が大きく、均一な加工が難しいとされています。
その中で3D木工は、木の個性を活かしながらも高い精度で仕上げることを可能にし、「工業製品としての安定性」と「自然素材としての個性」を両立させます。
I’mKの3D木工は、単なる加工技術ではありません。
それは、木という素材を使いながら、これまでにない形状・構造・体験を実現するための思想です。
私たちはこの技術によって、ギターの新しい可能性を切り拓いていきます。
I’mKのこだわり 木製パーツ
I’mKは、「木で再現できるものは、できる限り木でつくる」という思想を大切にしています。
一般的なギターにおいては、強度や加工性の観点から金属や樹脂が使われるパーツも少なくありません。
しかし私たちは、木という素材が持つ特性に改めて向き合い、その可能性を最大限に引き出すことを選びました。
木は、単なる構造材ではありません。
振動を受け取り、伝え、そして音として放つ“楽器の本質”そのものに深く関わる素材です。
パーツの一つひとつを木で構成することにより、音のまとまりや響き方に独自の個性が生まれます。
また、木製パーツは視覚的な美しさだけでなく、手に触れたときの質感や温もりにも大きな違いをもたらします。
演奏者が楽器と接するあらゆる瞬間において、より自然で一体感のある体験を生み出します。
一方で、木は個体差が大きく、加工や精度の維持が難しい素材でもあります。
I’mKでは、ウッド・マイスターの木工技術と3D木工を組み合わせることで、木の個性を活かしながらも高い精度と安定性を実現しています。
素材としての“木”にこだわること。
それは単なるデザインやコンセプトではなく、音・触感・存在感のすべてにおいて、楽器としての本質を追求するための選択です。
I’mKは、木という素材の可能性を、パーツの一つひとつにまで広げていきます。
I’mKのこだわり チューニングシステム
I’mKは、ギターの構造そのものを見直す中で、チューニングシステムの在り方にも再定義を加えました。
従来のヘッドレスギターでは、チューニング機構はボディ前面に配置されるのが一般的です。
しかしI’mKでは、その機構をボディ背面へと移行しています。
この設計により、まず視覚的なノイズを排除し、楽器全体の造形をよりシンプルで一体感のあるものへと昇華させました。
プレイヤーの視界に入る要素を整理することで、演奏への集中力も高まります。
さらに、演奏時の操作性にも配慮しています。
背面に配置されたチューニング機構は、自然な手の動きの中でアクセスできる位置に設計されており、従来とは異なる新しい操作体験を生み出します。
また、重量バランスの最適化にも寄与しています。
ヘッド側の重量を抑えつつ、ボディ全体でバランスを取ることで、演奏時の安定感や取り回しの良さを向上させています。
I’mKのチューニングシステムは、単なるレイアウト変更ではありません。
視覚、操作性、バランスといった複数の要素を再設計することで、ギターという楽器の体験そのものをアップデートする試みです。
私たちは、見えない部分にこそ革新の価値があると考えています。
